好きな植物の一つがアザミです。
ウチでは4種類以上(同定が難しい)育てていて、中でも日本最大のフジアザミは圧巻。
3年目の今年は、株の直径が1.2m位に育ってます。
アザミに“レッテル張り”をすると、
「ツンデレちゃん」といったところでしょうか。
春のアザミもありますが、今が一番の花の季節です。
もうこの時期には、迂闊に触れば刺さるほどのトゲが痛いのですが、コレは大きな生き物への防御として大変良く出来てます。
本体は柔らかいのに、針はあらゆる方向に出ていて効率良く防御態勢を固めて、“抑止力”を高めています。
大株になったアザミの葉をバリバリ喰うイモムシも殆ど見かけませんから、ウマくてもっと効率良く食べられるところに行ってしまうのでしょう。
ところが、花は大人気!
特にハナバチ系や蝶から絶大な人気で、アブやらキイロスズメバチもこの魅力には勝てません。
2本の後ろ足に花粉団子を付けて、花粉まみれで蜜を求めて潜り込むハナバチを見ていると、可愛くて、思わず撫でたくなります。
アザミは「虫媒花」。
花は実は細い花の集合体で、細い管状になっているのが見て取れます。
だから、蜜もその奥に(少しだけ)あるので、蜜と花粉を餌にして虫達を集め、ついでに受粉してもらう巧みなシステムを作り上げてます。
ツンデレの“デレッ”とした部分ですが、コレは日本の“バラマキ交付金”と違って誰も損をしない、薄利多売的なやり方で見事に虫と共存しています。
さすが、高等植物。
ただし、どんなことにも例外というか、このシステムに便乗する虫がいるんですね。
例えば、大切なお客さんであるセセリチョウを花の脇で獲っているオオカマキリ。
ハチドリのように空中でホバリングして口先だけ伸ばして蜜を吸いに来るスカシバ(蛾の仲間)など、彼らもまたアザミの利用者です。
でも、アザミにとって彼らは特に害はなく、ある意味、折り込み済みのコストです。
ところが、
枯れたアザミの種を取ろうとすると、種に穴が開いていて中身が喰われていることがあります。
小さなウジに折角の種がやられてしまっているのです。
これが、アザミにとっては死活問題。
「トロイの木馬」を持ち出すまでもなく、どの世界にも言えるのは、内側からの破壊、内部分裂など内面からやられた場合にダメージが大きく、致命傷になりかねません。
効率良く日本を破壊するなら、それはもう日本が立ち遅れている“サイバーテロ”と“情報戦略”が一番効果的、
と、とっても飛躍した、我田引水な話につなげてみますと……
いわゆる「スマート・ナントカ」や「マイナンバー・ナントカ」みたいな“管理しやすい”システムは、得てして“管理されやすい”、つまり乗取り可能システムです。
これらは両刃の刃ですから、本当はそのリスクをきちんと説明し、成り済ましへの防御対策もしっかりとすべきですが、どれ位出来ているのか疑問です。
内部漏洩。
それに、
貧困などからくる売買などもあるでしょう。
“反社会的勢力”はいかにして“ご馳走”を味わうか考えていることでしょう。
重要な情報は各省庁などで分散管理をしてゆくそうだが、
もともと個人情報の集約化をし、集中管理するわけです。
目的は社会保障などのスピード化や、効率化など色々あるようです。
でも、
今まで目の届かなかった末端からあまねく税を取り立てるのが大きな目的ではないでしょうか。
マイナンバー制なんか導入しない方が良い、
と、個人的には考えてます。
今後、絶対に日本のこういったシステムは悪用されるでしょうね。
悔しいですけど……
もしそれを“折り込み済み”だというなら、そういう輩こそアザミの花の「ウジ虫」です。