【ハイタカ発見】

カラスの鳴き声でふと上を見上げたらハイタカが飛んでいた。
その後をカラスが追ってゆく。
カラスは追い立てているのだが、それより小型のハイタカは案外余裕があるように見える。
畳んだ尾羽根が真っ直ぐ伸び、下面は白っぽい。
シルエットがすっきりと綺麗で美しい。

以前、ワシタカ類の調査の仕事をしていて、タカが集団のカラスに追われたり、獲物を横取りされるのを結構見た。
ワシと違ってタカ類は小さめ。しかしハンターとしてはピカイチだ。
ウチの近くでトビ(トンビ・鳶)は多いのだが、トビはハンターではない。

特に尾羽根で区別が付く鷹らしき鳥は何度か見たことがある。
ハイタカらしい鳥も見た。
が、いつも「らしい」くらいで同定が出来なかった。
今日は低空だったので良く見えた。

鷹が生息していてもおかしくない地域なのだが、意識していてもなかなか見られない。
猛禽の鷹がいるということは、それを支える豊かな生態系があることの指標になる。だから、オオタカやハイタカのいる森は守らなければならない。

個々の鳥が珍しいとかいうことより、そこが一番重要なところです。

【笠雲の富士山と紅葉】

先日、パリッとした笠雲が富士山に掛かっているのを久しぶりに見ました。
キリリと締まった縁のエッジが綺麗です。

キリリとした笠雲と富士山
キリリとした笠雲と富士山

でもこれを撮って数分後には崩れ始め、だんだん温泉に入っている人の頭の上のタオルみたいに。

笠雲が出る時は天気が下り坂。富士山周辺では常識です。
この日も夕方まで笠雲が出続け、次の日は雨です。
でも、案外長く笠を被ってましたね。

青空に伸びやかな雲
青空に伸びやかな雲

今まで見た中で一番笠の段が多かったのは7段。
育ちすぎてしまったキノコの親玉みたいですごい迫力がありました。
その時はニュースにもなっていたけれど写真を撮りそこねてしまった。
後から、感動した時にはすぐに行動が必要だと痛感。

紅葉と笠富士
紅葉と笠富士

富士山と紅葉は“いかにも”とはいえ、映えます。

イロハモミジの大木
イロハモミジの大木
紅葉のグラデーション 西湖の畔で
紅葉のグラデーション 西湖の畔で

もう河口湖周辺も紅葉の盛りを過ぎました。
少し褪せた感じが微妙で良いのですが、その枯れてゆく寸前の一瞬の煌きのような美しさは撮るのが難しいです。

枯れたモミジの吹き溜まり
枯れたモミジの吹き溜まり

枯れてゆく時の光、朽ちてゆく時の輝き。
じつは、以前からのテーマの一つです。

落ちても輝くモミジ 一葉
落ちても輝くモミジ 一葉

もうそろそろ霜が降ります。

透けて輝くモミジ
透けて輝くモミジ

【富士のソライロ八景+一景】

一足早く秋が深まった山中湖。

夕方のソライロの変化です。

富士山に沈む太陽。
富士山に沈む太陽。 飛行機雲ひとつ。

太陽が山の端に掛かって沈むまで、あっという間。

写真を撮っていると、それに気づいて富士山へスマホを向ける人もチラホラ。

富士山に沈む太陽。 擬似ダイヤモンド富士。
富士山に沈む太陽。 擬似ダイヤモンド富士。

モータボートも減り、風にさざめく山中湖。

風も冷たくなってきました。

さざめく湖面の山中湖と富士山
風にさざめく山中湖の湖面
さざめく湖面の山中湖と富士山2
湖面と富士山

数日間、富士山の写真を撮りに来ているという横浜の方としばらく話す。
「今朝は河口湖の湖面に霧が出てとても綺麗だった」とのこと・・・

寡黙な人との会話は、埋み火のように温かい。

 

ソライロが深まってゆく富士山。

ソライロが深まってゆく富士山

深まる空の色。

 

シルエットの湖畔の木
シルエットになった湖畔の木はもう冬の姿

この日は夕方の紅葉の様子を見に来たのに、空の色が主役でした。

シルエットの富士山と山中湖
空に、少し前にはなかった色が加わってきた

空に新しい色が加わる。

富士山の山の端の色変わり。
山の端の色変わり

最後は帰路、忍野村からの富士山です。

こんな色の変化も珍しい。

忍野からの富士山と不思議なソライロ。
忍野からの富士山と不思議なソライロ

絶妙なグラデーションのこの空は二度と見られないと思う。