【笠雲の富士山と紅葉】

先日、パリッとした笠雲が富士山に掛かっているのを久しぶりに見ました。
キリリと締まった縁のエッジが綺麗です。

キリリとした笠雲と富士山
キリリとした笠雲と富士山

でもこれを撮って数分後には崩れ始め、だんだん温泉に入っている人の頭の上のタオルみたいに。

笠雲が出る時は天気が下り坂。富士山周辺では常識です。
この日も夕方まで笠雲が出続け、次の日は雨です。
でも、案外長く笠を被ってましたね。

青空に伸びやかな雲
青空に伸びやかな雲

今まで見た中で一番笠の段が多かったのは7段。
育ちすぎてしまったキノコの親玉みたいですごい迫力がありました。
その時はニュースにもなっていたけれど写真を撮りそこねてしまった。
後から、感動した時にはすぐに行動が必要だと痛感。

紅葉と笠富士
紅葉と笠富士

富士山と紅葉は“いかにも”とはいえ、映えます。

イロハモミジの大木
イロハモミジの大木
紅葉のグラデーション 西湖の畔で
紅葉のグラデーション 西湖の畔で

もう河口湖周辺も紅葉の盛りを過ぎました。
少し褪せた感じが微妙で良いのですが、その枯れてゆく寸前の一瞬の煌きのような美しさは撮るのが難しいです。

枯れたモミジの吹き溜まり
枯れたモミジの吹き溜まり

枯れてゆく時の光、朽ちてゆく時の輝き。
じつは、以前からのテーマの一つです。

落ちても輝くモミジ 一葉
落ちても輝くモミジ 一葉

もうそろそろ霜が降ります。

透けて輝くモミジ
透けて輝くモミジ

【雨上がりの山中湖】

【濡れ落葉の面白さ】で紹介できなかった今年最後の黒富士と雲の様子です。

山中湖からの黒富士と雲1
山中湖からの黒富士と雲_1 秋の雲が整然としている。

【富士山 初冠雪】の通り、10月10日夜あたりに降った雪は根雪となって、来年の8月位まで白いものが残るでしょう。

最後の名残というわけで少し10月2日の写真をアップします。

山中湖からの黒富士と雲2
山中湖からの黒富士と雲_2 雲は動きつつ、湧きつつ
湧き上がる秋の雲1 山中湖から
湧き上がる秋の雲_1 山中湖から見上げる

 

湧き上がる秋の雲2
湧き上がる秋の雲_2
秋の雲と太陽 山中湖から
秋の雲と太陽

雲や富士山は明るい光に満ちてました。

【中秋の名月】超月

昨日は、超月(スーパームーン)ということで、肉眼でも1-2割大きく見えましたね。

写真の解像度は、残念ながらカメラの限界。
よく見ると月も真ん丸でなくって結構凸凹、と余計なことを。。。

満月
大きな月です 輪郭が少し凸凹
ススキと薄雲を照らす月
ススキを照らす月。雲が彩雲のように色付いてます。

【隠れ富士八景】

富士山の頂上こそ見えませんが、2015年9月18日は雲の動きが特別な日でした。

忍野村から見る富士山
忍野村から見る富士山。 ここは前景が拓けていて左右の山裾まで見られる特別な場所。

山中湖に原付きバイクで駆けつけて撮影。

山中湖から見る富士山と雲1
山中湖から見る富士山と雲_1 湖面の様子に普段と違う野趣を感じる。 人間がまだ人間になってなかった時代のような原初的光景。
山中湖から見る富士山と雲2
山中湖から見る富士山と雲_2 この爆発感。 現実には静寂の中で光と雲とが入り交じる。
山中湖から見る富士山と雲3
山中湖から見る富士山と雲_3 常に、何処かで、このような創造が行われていることの不思議。

河口湖でなくて忍野から山中湖に駆けつけて正解。

富士山への雲の回りこみが違うのです。

山中湖から見る富士山と雲4
山中湖から見る富士山と雲_4 空気の層と山塊という異質なもの同士のぶつかり合い。
山中湖から見る富士山と雲5
山中湖から見る富士山と雲_5 僅かにしか見られない奇跡のような瞬間。 このブログの左の部分(PCサイズ)に使用中の写真。
山中湖から見る富士山と雲6
山中湖から見る富士山と雲_6 荘重なる夕暮れ時。

風もあり、観光客はまばらで大した関心を見せない中、あるホテルの女性従業員が飛び出してきてスマホで撮影して、すぐに業務に戻っていった。

山中湖から見る富士山と雲7
山中湖から見る富士山と雲_7 生き物のような景色。 絶景なのだが、雨も降り始めた。 そろそろ引き際を考える時間。

帰りは雨に降られましたが、良い写真が撮れました。

山や旅での経験上、撮影なんか投げ出したくなる時ほどリスキーな状況で良い写真が撮れることが多い。

後から「撮ってればよかった」と思っても、絶対に!2度目の機会はない。