カラスの鳴き声でふと上を見上げたらハイタカが飛んでいた。
その後をカラスが追ってゆく。
カラスは追い立てているのだが、それより小型のハイタカは案外余裕があるように見える。
畳んだ尾羽根が真っ直ぐ伸び、下面は白っぽい。
シルエットがすっきりと綺麗で美しい。
以前、ワシタカ類の調査の仕事をしていて、タカが集団のカラスに追われたり、獲物を横取りされるのを結構見た。
ワシと違ってタカ類は小さめ。しかしハンターとしてはピカイチだ。
ウチの近くでトビ(トンビ・鳶)は多いのだが、トビはハンターではない。
特に尾羽根で区別が付く鷹らしき鳥は何度か見たことがある。
ハイタカらしい鳥も見た。
が、いつも「らしい」くらいで同定が出来なかった。
今日は低空だったので良く見えた。
鷹が生息していてもおかしくない地域なのだが、意識していてもなかなか見られない。
猛禽の鷹がいるということは、それを支える豊かな生態系があることの指標になる。だから、オオタカやハイタカのいる森は守らなければならない。
個々の鳥が珍しいとかいうことより、そこが一番重要なところです。